あたくし小説

30代ママ、しぃの日々の諸々を書き残す「私小説」。不妊治療・子育て・映画・洋ドラ・キャリアアップ・ヲタ文化等々、好きなものを好きな時に発信中。

不妊治療中、一番辛かったことは何だったか

今日で40週と2日…。チビはまだ産まれて来ません( ;∀;)
のんびりさんのようです。ただ、不規則な生理痛のような痛みは時々来るので、この間隔が徐々に短くなってくるのかなとも思ってますが。どうなんでしょうね。

さて、このチビを授かるまでに私は不妊治療を経ており、まあ色々あったわけなのですが、不妊治療において結局のところ何が辛かったのかを振り返ってみました。

 

sissy0421.hatenablog.com

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大前提としてですが、不妊治療は全く楽しいものではなかったです。

しなくて済むものならやりたくはなかったし、女性の心をあれだけボロボロにする病院通いって、なかなかないんじゃないかと個人的には思います。

じゃあ、具体的に何が辛かったのか、不妊治療の何が女性の心を蝕むのか。
ちょっと真剣に検討してみました。これはですね、人によって様々な観点があるとは思うんですが、私にとって一番思い当たったこと、それは…

努力が結果に結びつくとは限らなかったから

だったんじゃないかと思います。

これって、何事も努力して手に入れることに慣れている頑張り屋さんとか優等生タイプの人にとっては、受け入れがたいほどの苦痛なんじゃないでしょうか。実際、私もそうでした。「何事も努力して手に入れることに慣れている派」なんですよ。
まあ、これまでの人生では失敗もあったし、努力してもダメだったこともたくさん経ていますし、さほどピカピカした経歴を持っているわけでもないんですけれど、それでも考え方の根っこの部分は、今でも頑なにこういう感じなんです。
・「頑張りは報われる」
・「結果が芳しくなかったのは努力が足りなかったからだ」
・「真面目にやっていれば最後には笑える」

このタイプが不妊治療に挑むとなると、総じてこうなりやすいと思います。

先生の指示通りに病院に通えるよう、仕事を早退したとしても周りに迷惑をかけないよう、日頃から根回ししておかないと。なるべく前倒しに進めて、後から自分の首絞めないようにしとかないとね。あー仕事だけじゃない、少しでも妊娠しやすくなるように自分の体調も整えなくちゃ。お酒は控え、夜更かしもしない、タバコの煙もくもくの場所にはなるべく近寄らないように。半身浴で体を温めて、時間のある時にはジム通い、体を締め付けない下着や服を着て、冷えにも気を使わないと。本当はジャンクなものも食べたくなるけど、そこは我慢してきちんとした食事をしなくちゃ。そうすれば卵子の質も上がるでしょ。そうそう、治療だけに頼るんじゃなくて、自発的に夫婦生活ももっておかないとね。少しでも確率上げられるように、できることは全部しておけば、きっと大丈夫!

…という具合に、一生懸命不妊治療に向き合って頑張ったのに、次の生理が来てしまった場合、こう叫ぶことになります。

「何でなの!?ちゃんとやってたじゃない!」

私もこれが何度あったかしれない。
いくら妊娠が「授かりもの」「奇跡」と言われていても、うまくいかなかった時にまずこう叫びたくなるんです。で、その脇で、さして苦労なく妊娠していく友人たちやら自分よりずっと歳の若い子達やらがいたら、もうメンタル嵐ですよ。

「大して苦労もしてないのに、何なの?あいつら」

となるわけです。

不妊治療って、他にも辛いことはあります。お金はバカみたいにかかるし、治療の内容によっては通院が中心みたいな生活になってしまうこともある。パートナーの意欲が感じられなくて苛々を溜め、結婚生活自体が危うくなることだってありえます。

でも私の場合、一番辛かったのは「努力が結果に結びつくとは限らなかった」。これに尽きるんです。
どれだけきちんとやっていても上手くいくとは限らない。献身が報われないこともこの世にはある。これって、ごく当たり前なんですけれども、何事も努力して手に入れることに慣れている人にとっては大変なことなんですよね。

私の場合、「これが最後。ダメだったらステップアップ」と決めた人工授精が有難くも成功し、今に至っているわけですが、これも自分の努力の産物なのかどうかは正直分からないです。偶然であり、奇跡であったのかもしれない。もしかしたら、あのタイミングであれば人工授精をしていなかったとしてもできる命だったのかもしれないのです。

なんだかんだ言っても、授かれた命は奇跡です。奇跡が起きやすくなるよう、医療の力でちょっと後押ししてもらった。そういうことだったんじゃないかと今では思っています。

多分、いずれ二人目の妊娠を考えた時、私はまた病院通いを始めるんだろうなと思いますが、その時は上記のことを忘れないで、なるべくリラックスして通いたいところですね。