乳腺炎4度目⁉︎を水際で食い止めた
それは夜中にまたやってきた
日曜の夜のことでした。
いつものようにチビは19時に授乳を済ませて就寝。その後は、次の授乳までまず起きることはなく、いつも自発的に0時くらいに起きることが多いです。実に親孝行。
ですがこの日はチビが起きたのが1時半。私も寝ていたんですが、お腹の空いたチビがふにゃふにゃ言いながら目を覚ましたのにつられて、一緒に起きたわけです。
「ありゃ、いつもより随分遅くなっちゃった」
と思ったわけですが、すぐに胸の異常に気づきました。
左側が石のようにカチカチになっていて、一部かなり痛い場所もある。
「ああ、また来た!これはやばいやつだ」((((;゚Д゚)))))))
急いでチビに、その左側から授乳を開始しましたが、吸わせても張りが取れるのは痛くないところばかり。本当に痛い場所は痛いままなのです。
夜間ゆえ、チビは飲むもの飲んだらすぐに寝てしまい、これ以上吸わせ続けることができませんでした。仕方なく自分の手で絞ることに。
しかし手で絞っても、出てくるには出てくるのですが、痛い場所は痛いまま。
そうこうするうちに、乳頭にぽつんと白い点のようなものができているのに気づきました。
「これが噂に聞く、白斑というやつか⁈」
乳腺が詰まって出口が塞がれてしまい、それが乳頭に白いニキビのような形で現れるというやつです。
私は以下の記事の通り、今まで乳腺炎を3回やりました。でも、いずれも白斑は出ていなかったのです。
翌日
不安なまま夜を過ごし、翌朝。
まだ本格的に熱が出てくるとかそういうのには至っていなかったものの、放置すればすぐそうなるだろうというくらいには痛くなって来ていました。これはまたすぐに助産院に駆け込むべきか…と思いましたが、
「とりあえず、自分とチビの力でできるところまではやってみよう」
と決意。
調べたところによると、白斑は、その白くなったところから、まだ少しでも母乳が滲んでいるか、それとも全く出ていないかで対応が異なるらしく、私の場合はまだ辛うじて出ていました。
これなら、まだ自力でどうにかできる可能性があるらしいのです。対処法は、とにかく赤ちゃんに吸ってもらい、つまりを解消させること。
この時、この白斑に通じるであろう痛い場所は、左胸の鎖骨側。つまり、上の方なんですね。
こういう時って、しこりや痛みのある場所に、赤ちゃんの顎がくるような抱え方で吸わせるのが鉄則なんですが、上となると、チビを逆さまにしなきゃならないことになる。流石にそれはできない。
で、以前、桶谷の先生に教わった方法を試すことにしました。
- チビを床に仰向けに寝かせる
- 自分がその上に覆いかぶさる。この時、チビとは逆向き(チビの足側に私の顔がくるように)の姿勢をとる。
- チビの口の上に左胸の乳首を持ってくる。チビには、上から来たものを仰向けで吸うような感じにさせる。こうすると、チビの顎が、ちょうど痛い部分にくるような格好になる
この、かなり無理のある姿勢で吸わせて見た結果、急にラクになったのです( ・∇・)
↑こういう気持ちになりました。本当に助かった!!
あとはもう、普通の姿勢でせっせとチビに吸ってもらい、カチカチで痛かった部分は、あっという間にふかふか柔らかくなりました。やったな、チビ!
今回は水際で食い止めたが…
今日、家を母が訪ねて来たので、この話をしましたが、やはり母乳を止めることを勧められました。自分的にも、そうしてしまえばさぞラクになるだろうな、という気持ちは相変わらずあります。でも、まだ迷いがあります。
知り合いのお姉さんには、乳腺外科の受診を勧められたことがあります。この人も乳腺炎を経験しており、それと因果はわからないのですが、育児がひと段落してしばらく経ってから乳がんを患うという経験もされています(幸い完治していますが)。そのため、私のことは我がごとのように心配してくれてるんです。
4度目に高熱を出す乳腺炎が来た日には、乳腺外科に助けを求めて母乳を止める措置に入る可能性が高いかなあ。まだそこまではいっていないので、母乳は飲ませ続けていますが。
気になるのは、今回の乳腺炎未遂は何が原因だったのか、ということ。
おそらく、今回は「授乳間隔が空いてしまった」ということがいけなかったんでしょう。19時に授乳をして、そのあと1時半まで空いてしまったんですからね。6時間半ですよ。チビぐっすりの夜間とはいえ、うっかりしてしまうとこういうことになるようです。
それ以来、23時半には問答無用でチビを起こして授乳することにしています。
乳腺炎の原因は食べ物ではない
それからですね。
宋美玄先生や、森戸やすみ先生、戸田千先生といったお医者様方が発信していらっしゃる通り、乳腺炎の原因は食べ物ではないのだそうです。
別に食べたものがそのまま母乳に出るんじゃなくて、消化管で粉々に消化されて吸収されるんですよー牛乳の脂肪の粒が大きいからって、牛乳を飲んだらそのまま母乳が牛乳になるわけじゃないし、そもそも乳管の太さと脂肪の分子の大きさは何ケタもちがうので、それで乳管が詰まったりしません。乳腺炎は作った母乳が吸い取られずに乳腺に溜まったままになったためにおこるもので、多くは授乳間隔や授乳姿勢に問題があります。食べたものがそのまま出て、ネバネバの栓みたいになって起こるものではありません。乳製品や甘いものを食べたらなったという人もいるでしょうが、その二つのことが続けて起こることと、両者に因果関係があることは全く違います。メカニズム的にも因果関係は説明できませんし、同じ次元で言うなら、私は乳製品をじゃんじゃん食べても何もなりませんでした。なので、このような食生活の指導をしている助産師や医師に会ったら、勉強不足だなーと思って聞き流してください。宋美玄オフィシャルブログ「〜オンナの健康ラボ〜」より
この宋美玄先生の記事の内容を、さらに詳しく解説した内容が、戸田千先生のブログにありましたので、リンクを貼っておきます。お知りになりたい方はどうぞ。
母乳を詰まらせるのは脂肪食・乳製品・甘いもの、というデマは医療者でもまだ信じている人がいるようですし、ネット上にもそんな話がわんさか出ています。でも、それは誤りだそうです。上記の記事を書いた先生方が、そのような状況に警鐘を鳴らしていらっしゃいます。
私は、詰まりやすいタチのようなので、これは多分体質なんでしょうが、今気をつけているのは、授乳間隔、授乳姿勢、チビの抱き方のローテーションです。乳腺炎の原因になりうるのは、主にこれらなんだそうです。